こんにちは！星川蒼です。
2100年までに最大1.01mの海面上昇が起こった場合、世界中で様々な影響が予想されます。一般の方にもわかりやすく、主な影響を説明します。
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト（http://www.jccca.org/）より引用
沿岸地域への影響
1. 低地の浸水：
海抜の低い沿岸地域や島々が水没の危機に直面します。例えば、南太平洋のツバルでは、島のほとんどが海抜1m未満であり、完全に水没する可能性があります。
2. 砂浜の消失：
日本では、海面が1m上昇すると90%以上の砂浜が失われると予測されています。これは世界中の沿岸地域で同様の影響が予想されます。
3. 大都市の浸水リスク：
東京、ニューヨーク、ロンドンなどの沿岸部の大都市で浸水リスクが高まります。例えば、東京では台風発生時に83万人が浸水被害を受ける可能性があります。
生態系への影響
1. 生息地の喪失：
沿岸部の生態系が破壊され、多くの動植物の生息地が失われます。
2. 塩水の侵入：
河川や地下水への塩水侵入が進み、淡水生態系や農業に影響を与えます。
人々の生活への影響
1. 食料生産の変化：
沿岸部の農地が使用できなくなったり、塩害により作物が育たなくなったりします。例えば、ツバルでは主食のタロイモが育たなくなっています。
2. 移住の必要性：
低地や島嶼国の住民が、住む場所を失い、移住を余儀なくされる可能性があります。
3. 経済的影響：
観光業や沿岸部の産業が打撃を受け、多くの人々の生計に影響を与えます。
災害リスクの増大
1. 高潮や暴風雨の影響拡大：
海面上昇により、高潮や暴風雨の影響がより内陸まで及ぶようになります。
2. 河川の氾濫リスク増加：
海面上昇は河川水位の上昇も引き起こし、内陸部での水害リスクも高まります。
これらの影響は、世界中の多くの人々の生活に直接的な影響を与え、国際的な協力と対策が必要となります。気候変動対策を進め、温室効果ガスの排出を削減することが、これらの影響を軽減する重要な手段となります。
